【Ask.fm転載】自分の中でのサブカルとサブカルチャーの使い分けについて定義を説明してください。

現代語としてのサブカルとサブカルチャーは違うと思っているので、サクライさんに対して”サブカルチャーの人”と使いました。そこの部分をちょっと掘り下げさせてください。自問自答です。
昨今で言うサブカルはひとつの市場ですよね。簡単にいうなら「好きじゃない人にとってはこの感じってちょっと…って思うけど好きな人にはこれじゃなくちゃ!と思わせるもの」を狙って作られた商品群ではないでしょうか。「みんなの好きなものとは違う知られていないけれどもっとセンスのいいものを好んでいます」という自己主張としても使われますが、この場合、センスのいいものという物差しは結局メディアで選ばれた誰かであったりヴィレッジヴァンガード店頭だったりが結局発信源になって「アツい」とされているものを選んでしまうので、自分のセンスを追及してるわけではないという意味でも”サブカル()”になるんだと思いますが。
好き嫌いが分かれるくらいに振り幅をつけたものや、品のないもの、ユルさを良しとしたもの、流行の廉価品(パロディグッズ)、いろいろな方向性が混在しているものをサブカルと表現すると思っています。完全にヴィレッジヴァンガードをイメージして書いていますが、それがまぁ象徴として分かりやすいですよね。
わたしの思うサブカルチャーは、「こういうものが売れる」とか「これは需要がある」ということを狙って作られているものではなく、「作り手の表現したいものを形にして、作り手の意思の元で販売されているもの」と考えています。一般に市場に並ぶ商品ではまずありえません。作り手の表現したいものを売れる売れない関係無しにそのまま作らせてくれる環境もないですし、売り方は別の部門が担当するでしょう。ですが、その市場での売り方にとらわれずに作品を作って売っている人もごくわずかですがいます。ごくわずかなのは、その姿勢で作っているものが、しがらみなく評価をされてしっかりと市場でスペースを拡大していくことが非常に難しいからです。
一般的なアイドル運営の場合、運営が作るコンセプトを元にそれぞれのクリエイターの人たちが楽曲を作り上げ、ビジュアル的なデザインを作り上げます。クリエイターの意見を尊重した作品作りをしているところもあるかもしれませんが、その作品の売り方は運営が決定していると思います。いずこねこ運営の場合、サクライさんが作品を作り、サクライさんが売り方も決めていますし、ほとんどの作業を自らこなしています。パッと見では理想的ですが、実際それをこなすことは非常に大変なことですし、このやり方で採算をとって運営を継続していけていることがすごいです。
そのうえで、あくまでいずこねこというアイドルはサクライケンタ氏の作品であると思っています。しかしライブについては茉里ちゃんがフリや煽りをつくり、衣装を茉里ちゃんがみづきちゃんというクリエイターと共に作りあげる。ライブの場での主導権はあくまで茉里ちゃんであるところもおもしろいんですよね。サクライさんの中で茉里ちゃんがクリエイターとして任せられる存在であると見ているからだと思っています。最近ではライブの衣装と、ジャケット類や宣材としての衣装が違いますし、双方がクリエイターとして主張をし合い、より対等な関係に近づいてる気がします。ちなみに、茉里ちゃん自身についてはサブカルチャーの人とは思っていません。底が見えないくらい多くの魅力に溢れていて、柔軟だけどしっかりとした核のある子だと思っています。
なんとなくですが、いずこねこを好む人にクリエイター寄りの人が多いのはこの辺の理由かなと思っています。

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以上が転載です。
前出のサクライさんの話でちょっと間違ってとらえられると嫌だなーと思ったのと、いい機会かなと思ったので、自分の中での定義を書いてみました。
これはいろんな人の捉え方が知りたいなーと思います。