とある会見の感想

あんまり釈明会見や謝罪会見のようなものは好きではないので、
ワイドショーでチラリと見たレベルでの感想です。

私は研究の現場がどうであるかは見たことないし、身の回りに研究してる人も
いないので正しいことは分からない。
ただ、ひとりの研究リーダーと呼ばれている人に責任があるとは思わないわけで。
所属している団体はなぜ精査せずに発表したんだろうなぁってくらい。
悪意のない初歩的なミスであればなぜ防げなかったんだろう。
世紀の大発見に対して、発表されたら世界的に潰しにかかる目でチェックが入る、
ということも想定してないとしたら、悪意のある改竄よりも恥ずかしい話では。
なんて、素直に思いました。

発表の段階でかなりパフォーマンス性が強かったのもあるから、
今回の会見もパフォーマンスとして見てしまうわけで。
表に出ることで少しでも同情させたいんだろうなぁというのは伝わりますよね。
誰かがやらせたにしても、出てきたのは本人なので本人にもその意識はある。
かわいらしくか弱く震えた声での釈明。流す涙。
意図しているのか自然なものかは分からない。
どちらであれ、女は生まれついての女優ですので。
研究者としてのスタンスであの場に立つのであれば、あの声にはならないでしょう。
己の未熟さ、甘さに対して、寛容な目を乞うための会見。
結果としては大成功と言っていいと思う。

ただ同じ職を選んだ方々の心中を察すると、恐ろしい。
男性からしても、女性からしても、全体のパフォーマンスが耐え難いんじゃないかな。
発見を発表したところから、彼女自身、所属団体を含めて。
最近医龍にハマってるのもあって、ドラマの医学の世界の描かれ方と同じだよなー、
なんて眺めています。

結局どれだけドラマで描かれようとも、どの業界も世界も変わることはない。
いろいろなものが真っ白になることはなくて、真っ黒なだけでもなくて、
グレーの中に白を増やしていくことを目指して進むか、
真っ黒にならない程度に濃いグレーを深く濃く進むか、
そのどちらかしかないんだと思う。自分がどちらを目指すかだけ。