ただただ悲しい

人との別れにはだいぶ慣れてきてはいても、やはり自分でそれを選択された場合には慣れない。

ましてや数ヶ月前に東京ドームでコンサートを見ていた人なんて。

ソロのライブをほんとうに少し前に開催していたのに。

来年は5人のステージを見たいなと思っていたのに。

 

残された人が悲しむからそんな選択はしてはいけない、という考え方は好きじゃない。

残される人を悲しませないために生きろというのは、ずいぶんと暴論だと思う。

だから、その選択肢は違法とされない限り、絶対にしてはいけないとも言えないと思っている。

それもひとつの選択肢だし、ひとつの権利。

選択をしたからといっても、意思だけでは達成できない。

 

ファンだけでなく、その選択の前では他人はいつだって無力だ。

その選択に至るつらい気持ちを代わってあげることは誰にも出来ない。

いつだってその選択肢は手の届くところにある。

だから生きられるという考え方もある。

 

もちろん、残された側がつらいと思い悲しむことも当然の権利。

彼のことを沢山知らなくても、本当に悲しいと思う。

 

スケジュールがあるから大丈夫なんてこともない。

ただ毎日、生きていることに感謝をするしかない。

 好きな人の日々の選択肢にその選択が現れないことを祈るしかない。